所長コラム

第7回 「住宅の税金 なんでも相談室 第4版」 2007.07.31

「住宅の税金 なんでも相談室 第4版」が(株)TKC出版から出版されます(実際に出版されたらご案内します)。
これは、住宅を買ったときから相続したときまで一連の流れで税金の関係を説明したものです。
この冊子には、かなりの思い入れがあります(以前は、日本木造住宅協会というところから発行されていました)。
10年以上前ですが、これを読んだ内科医さんからお電話をいただき
「こんな視点から書かれた税金の本はない。」というお褒めの言葉をいただきました。
この言葉の背景は、『読む人の立場に立って、よく考えられている。』ということでした。
この言葉がずっと耳についてはなれず、最近では、なるべく表現するときには、
相手の立場に立ったものをと考えています。

以下はその第4版の「はじめに」の一部ですが、弊所の菊池税理士に「文学的」だと
いわれたので調子に乗りすぎかも知れませんが、掲載します。

 
はじめに
 

「住宅」には多くの人々 の生活、そしてその生活から膨らむ夢が盛り込まれています。
家族の笑顔が絶えない家庭、そしてその家庭から育っていった家族の戻ってくる場所でもあります。
最近は耐震偽装問題や、騒音などを介しての住民間トラブルなど、いささか重苦しい事件が多く発生して
いますが、だからこそ、「住宅」に対する思いがク ローズアップされているのだと考えています。


ところで、旧軽井沢の一画に「室生犀星旧居」があるのをご存じの方はいらっしゃいますか。
室生犀星は、詩や小説を書いて(とりわけ『抒情小曲集』の中の「小景異情」にある
「ふるさとは遠きにありて思うもの そして楽しくうたうもの」が有名です。)一世を風靡した作家ですが、
実は私生活で庭作りを趣味としていたことは、知る人ぞ知るところとなっています。


大和塀で取り囲まれた一画にある、人の住まう気配のするほのぼのとした佇まいの中にその家があります。
この家は、ただ「住居」であるだけではなく、端正な慎ましやかな庭と、その軽井沢という地域に対する
配慮が行き届いています。


ただ、「自分の所有である建築物」であるという概念を超えて、その室生犀星旧居はわれわれに多くのことを語りかけています。


さて一方、一定の行政目的で制定される税制には、どこまで住民の思い、
その住民の場である地域の状況が反映されているかというと、首を傾げる部分が少なくありません。

たしかに、税は国の運営費なのですが、ともすると地域の住民の生活という観点からずれている、
あるいは過不足が過ぎるというところが見受けられます。


ただ、税制は、国会で 定められた税法という規律の中で運営されますので、
その使い勝手の要望は、主には国会議員に対する意見・陳情ということを通じて実現していきます。
ただ、 あくまでも主役は我々国民なのですから、人ごとではなく、常に行政の動きに関心を持ち、
言うべき場では、はっきり発言していくことが税制に人の生き様を反映させる大きな力になっていくものと考えます。

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