会長コラムCOLUMN
第14回 ディアドクター 2009.11.30
11月23日、映画館に籠もっていました。
飯田橋に「ギンレイホール」という名画座があるのですが、そこで「ディアドクター」を見てきました。
この映画館は、日本初の「シネマパスポート」システムを持っていて、1万円払って会員になると、
なんと1年間そこで上映される映画が見放題になります(年間50本以上の映画が鑑賞可能)。
で、この「ディアドクター」ですが、ストー リーはこうです。僻村で信頼されていた医師が突然失踪した。
実は、免許を持たない偽医者だったのです。命の恩人かただの嘘つきかで深く人間の本質に切り込むという
内容です。笑福亭鶴瓶が主役で脇を八千草薫や余貴美子が固めています。
監督は西川美和で、おもしろいことを言っています。「何かに『なりすまして』生きている感覚はあるだろうし、
それで世の中がかろうじて成り立っている部分もあるはず。」
自分の職業や生活が確固たる基盤の上に成り立つものではなく、人とのつながりの中で揺れ動く
性格のものだということ。私も「資格」で飯を食っているわけですから、
同様な危うさを感じるところではあります・・・。
ちょっと、映画を見ていない人には説明が難しいのですが・・・。