会長コラムCOLUMN
第43回 「八幡カントリークラブ」 2018.03.08
ゴルフを始めて20年以上になりますが、最近は、ゴルフの話題が肴になると酒席をやたら盛り上げるほど好きです。
事務所でも、打ち放題ゴルフ倶楽部をいう同好会があり、時折ラウンドを楽しんでいます。
ゴルフ歴は長いのですが、ラウンドが楽しくなってきたのは比較的最近のことです。
それまで100を切ることはほとんどなく、108の煩悩、ダボペースというものでした。5年ほど前、千葉県市原市にある八幡カントリークラブの会員権を購入していましたが(かつて牧場だったところを造成した会員重視のフレンドリーなゴルフ場です)、会員といっても競技会に出るわけでもなく、クラブハウスの片隅でひっそりとしていたものです。
それが、昨年頃からやっと100を切れるようになり、ゴルフを楽しめるようになってきました。それと同じ頃、このゴルフ場にぐっと親近感を持つきっかけが2つありました。
1つはコースです。
この八幡カントリークラブは、18ホールのうち4つがショートホール(規定打数3打)なのですが、そのうち3つが高台にあるため、クラブを何本か担ぎ重い足を引きずりながらティーグラウンドまで登って行かねばなりません。弊所にいらした菊池税理士(平成29年没)が、このコースを回っていてホールアウトできずに途中で断念。それ以来クラブを置くことになってしまったといういわくつきのホールです。
ところが、いつの間にか2つのホールに意外なところからカート道が伸び、ティーグラウンドまで坂道を登る必要がなくなっていたのです。さらに、残されていたショートコースにもカートが入れるよう造成中なのに気づきました。
このクラブは昭和43年10月開業で、今年開業50周年です。施設も老朽化、会員も高齢化を迎えていたのは間違いありません。
会員の追加募集の案内がクラブ内の掲示板に張ってあったのを目にしていたのですが、募集金額を使って、施設の改良を進めていたのでしょう。ここはカート乗り入れOKですし、坂道を辛い思いをして上る必要がなくなったので大変助かります。お年寄りや女性の人気も上がることでしょう。
もう1つは、スタッフの心遣いです。
家内とラウンドした時のことです。ラウンド前の着替え後、貴重品ボックスに財布などをしまい、家内と待ち合わせをしたレストランに向かおうとすると、後ろから「坂部様」と呼び止められ「ロッカーキーを落とされましたか?」と尋ねられました。お礼を言って受け取ったのですが(あれ?なんで私の名前分かったの?)と一瞬思った次第。
そのあと、家内とコーヒーを飲み伝票にサインしようと思ったら私の分しか記載がない。「家内の分を追加して下さい」と頼むと、レストランの女性が「坂部さま、大変失礼しました。」(え?どこにも私の名前は書いてないのに)。名前を呼ばれたことが意外であり、それが戸惑いを誘うと同時に何と嬉しいことか。
この2つのことが、私の心を掴み、スコアは別にして、そのあとのコースの見方が変わったのは言うまでもありません。
八幡カントリークラブ、なかなかいいですよ。