会長コラムCOLUMN
第51回 「引き出しノート」 2023.08.03
税理士事務所を開業してから35年という月日が流れました。この35年間で得たものは計り知れなく大きいものです。私を取り巻く様々な人々、そして良き環境に大感謝です。
35周年を記念して、「大学ノート」を1,000冊制作いたしました。名称を「引き出しノート」としました。このノートの特徴は、方眼レイアウト部をメインに3つのパートから構成されていることです。
①自由に発想し ②それとなく潜在意識にとどめ ③必要な時に記憶から引き出す
というように使うと面白いと思っているのですが、なんでもOK・ありです。
このノートは、仕事、日記、趣味の覚書など、多岐にわたる使い方が工夫でき、とてもお役に立つと思います (私は、仕事用・日記用として重宝しています)。
関係者の皆様にお配りするつもりですが、5年で使い切らせていただきたく、お気に召していただいた方には、更にお渡し(無償にて)いたしますので、遠慮なくお申し付けください。
表紙の「NOTE BOOK」の下にある英語のコメントは「A good life is a process, not a result. It
is a direction, not a purpose. (※1)」と、故ブリース・リーの言葉を引用しています。
坂部と同年代(1956年生まれ)の男性の方なら、「燃えよ、ドラゴン(1973年公開)」の主役「ブルース・リー」をご存じない方はいないのではないですか?ヌンチャク、怪鳥音など・・・・どうです懐かしいでしょう💦
実は、彼は、俳優・武術家であるとともに、儒学者・哲学者でもありました。
そして、この言葉の日本語訳は「人生は、結果ではなく過程であり、目的ではなく、方向性である。」です。私の解釈は、「人生は、幻のように抽象的で儚い結果ではなく、その一瞬一瞬を踏みしめて生きる現在である。これまた抽象的で儚い目的ではなく、この道を行くぞという覚悟である。」と思い込んでいます(笑)。
最後に蛇足ですが、この映画を見た方は思い出してほしいのです。お寺の境内でブルース・リーが集団の若者に稽古をつけているシーンがありましたね。
リーは一人の若者に言います。「蹴ってみろ。」若者は、リーの顔面に向かって横蹴りを入れます。軽く躱したリーは言います。「考えるな、感じるんだ。」若者はもう一度蹴ります。
リーは「よし。」と言って二人対峙したまま合掌して軽く挨拶をします。リーはその時、ぴしゃりと若者の頭をたたきます。「最後まで、目を離すな。」
50年経った今、このシーン、このやり取りの意味が分かるような気がして、胸のつかえがとれました。
(※1)【出典】シャノン・リー「友よ、 水になれ —— 父ブルース・リーの哲学」 安芸書房2021.7