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(発行日 2009年6月5日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター

代表取締役・税理士  坂部 達夫

 

 トム・ハンクス主演の「天使と悪魔(ダビンチコードの続編)」。これは映画の話です。宗教と科学との相克の歴史を謎解きを織り込みながら展開している。ほんとうに面白い映画でした。主人公は宗教象徴学者という役回りで、古いバチカンに残してある真理(?)を隠された象形を通して謎解きしていきます。この映画にどれだけの聴衆をとりこむ説得力があるかは興行収入に注目すべきところです。以下、観客動員力すなわち説得力を私なりに解析してみましたので、引き続きお読みください。

今月のトピックス

「説得力」について考える

税理士 坂部 達夫

(1)空気が読めない(KY)

 若い人を中心に「気配り」について話題にすることが多くなっているような気がします。もっともそれは「気配りが大事だ。」という具合に使われているわけではありません。気配りができない特定の者をターゲットにして、自分を群れの中で正当化するという使われ方なのかなと思います。
 それは「いまどきの若者」が公共のマナーに反しているというところから始まっているようです。コンビニの前で座り込む男女、電車内で平気で携帯で話す男性、化粧をする女子高校生などなど。最近ではそのような光景を目にするのが減ったような気がしますが、それは経済事情の落ち込みと相関するのかもしれません。一方、若者ことばで「KY(空気が読めない)」という言葉がささやかれているようです。なるほど「うまい表現だなあ」と感心する反面、やはり若者の中でも状況を察することに鈍い人は、やり玉にあがるようです(私も、けして敏感なほうではないけれど)。


(2)説得力の要諦

 私が人の能力云々に触れるときによく使うのが「論理的思考力」と「対人感受性」です。これは、右脳と左脳の機能にも通じるし、全人格的能力いわゆるバランス感覚を説明するときにも重宝します。また、この能力の磨き方も「整理整頓・段取り(典型的には料理などの家事)をしっかり、挨拶を丁寧に」などとわかりやすく説明できる利点があります。
 説得力の要諦はといわれるとやはりこの2つのバランスに尽きると思います。
 まず、相手の意向をきちんと受け止め、そのうえで理路整然と展開していく、これが基本形になると思います。このときに、より説得の度合いを深めるのが「根拠」と「情意」だと考えます。


(3)「根拠」と「情意」

 相手の思いを受け止め、筋道立てて説明していくのが「説得」の基本です。さらに、その話に伝達の推進力をあたえるのは「根拠」と「情意」です。
 人間の面白いところですが、この2つの要素は人間の根源的な部分をついています。「根拠」には法律・有識者の言葉・書籍(古典)・慣習風習などがありますが、実はこれは時代・環境とともに変化していきます。つまり、確固たる絶対の根拠はないということに我々は本能的に気づいているのです。だからこそ根拠・拠り所を常に求めているといえるでしょう。 
 もうひとつは「情意」です。セミナーでも対話でも、話の面白いつまらないにかかわらず「心に残る話」がありますが、人は根っこの部分でつながっているという気がしています。そのつながっている根源的な部分は、人の「情意」で振動し伝播していくものだと考えます。


(4)「相をとらざれば」

 「金剛経」という経典の最後に、釈迦の弟子のシュボダイという人が釈迦に質問しているところがあります。「あなたの説法はまことに雄弁であり、演説の妙を得ている。弟子としてお聞きしたい。あなたの演説の急所はなんであるか。」釈迦の答えは「相をとらざれば如のごとく不動なり。」です。
 要約すれば、「現象を取り込まなければ真理の如く不動なんだ。」ということになるのだそうです(注)。意味は深遠です。例えば私は、まあ5人10人の前では何とか話せますが、これが10人を超えますと、人が見ていると思ったとたん、胸はドキドキ・足はガクガクします。人が見ているという「相をとった」とたん「如のごとく不動」とはいかなくなるのです。現象面を己の実相に取り込まないということなのです。
 実は、この辺りが腹に落ちないと、「論理的思考力」も「対人感受性」も「根拠」も「情意」も、砂上の楼閣の如くもろくも崩れると考えて修練する必要があります。

(注)飯塚毅「会計人の原点」TKC出版 1991.9 128・129頁
私の部屋    「 文 房 具 」

 皆さんは普段使用している文房具にどのようなこだわりをお持ちでしょうか。
 私が文房具に求めているのは、いかに楽しく仕事ができる環境を整えられるかという事です。
 文房具売り場で新しい商品を見つけたとき、仕事の中でどのように使えるかを想像していると時が経つのを忘れてしまいます。
 今まで使っている私の中の文房具ベスト3は次のようになります。
 1位 ロイファーのフィンガーキャップNO.2 (指サック) 
 2位 ゼブラのタプリクリップ0.7 (ボールペン)
 3位 マックスのフラットクリンチホッチキス

 残念ながら使用期間が短くてランクイン出来ませんが、コクヨのドットライナーテープのりやニチバンのナイスタックハンドカッター(詰替用両面テープ)など使って楽しい文房具がまだまだあります。
 機会がありましたら皆さんのおすすめを教えてください。
 

あとがき
 紫陽花の花が好きです。梅雨のうっとうしい時期に色鮮やかで大ぶりな花を見ると嬉しくなりますが、花の色は、土壌の酸性度やアルミニウムイオン量などによって異なるんだそうです。また、紫陽花には毒があるということですので、万が一にもお口に入れることのないようお気をつけ下さい。

(編集者:小高・高田・坂本)

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