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(発行日 2010年8月4日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター

代表取締役・税理士  坂部 達夫

 「想像力は知識を凌駕する。」これはアインシュタインの言葉です。どんな物知りでも、いきいきとイメージする心には到底及ばない。さらに視点を変えると、論理中心の左脳も大事ですが、ものごとを大きくとらえる右脳もさらに重要だということかもしれません。
 実はアインシュタインは東洋に造詣が深く、「英知は東洋にあり。」という言葉が残っているくらいです。「相対性理論」は物事の絶対量は普遍である一方で、現象面では変遷を繰り返すということが基本です。

 ところで、「想像力」を考える上でご注意願いたいのは「妄想」との違いです。「想像力」は良き縁から導き出されるもので、「妄想」は悪しき縁で心の闇から湧き出てくるものです。例えて言うと、子供たちの「想像力」と大人の「妄想」の違いでしょうか。「想像力」は「ひらめき」同様さわやかで暑さが和らぎますよね。


今月のトピックス

小規模企業共済の加入対象者の範囲が拡大されました!

坂部 啓太

T.小規模企業共済制度とは

 小規模企業共済制度は、個人事業を廃業した時や会社役員を退任した後の生活資金等をあらかじめ積み立てておく共済制度で、主に小規模企業の経営者向けの退職金積立制度です。 国が全額出資している、独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営しています。


 掛金は毎月1,000円〜70,000円の範囲内で自由に選べ、全額所得控除となります。年間最大84万円の所得控除となるので、一般の生命保険料控除の最大5万円と比較してみても所得税・住民税の節税効果は非常に大きいと言えます。
 
 また、事業資金の貸付制度が利用できる他、地震、台風、火災等の災害時にも貸付を受ける事ができるという小規模事業者にとってはメリットの多い制度です。



U.今回見直された点

(1)加入対象者の拡大


 退職金の積立支援については、小規模企業の経営者には小規模企業共済制度、中小企業の従業員には中小企業退職金共済制度があります。しかし、個人事業主の配偶者等の事業専従者は、現行法では、どちらの制度にも加入できず退職金の積立支援を受けられない状況にありました。

 
 その現状を見直し、中小企業への支援を手厚くする趣旨から法改正が行われ、個人事業主の「共同経営者(個人事業の経営に携わる個人)」が含まれることになりました。つまり、一定の要件を満たせば、今まで加入することができなかった個人事業主の配偶者や後継者についても加入が可能となったわけです。


(2)その他の改正

 「加入要件」、「共済金(解約手当金)の請求事由」や「契約者貸付」についての見直し、「掛金納付月数の通算の対象拡大」について改正されました。

 改正の施行日は、平成23年1月1日となっております。



V今回の改正を受けて

 総務省「事業所・企業統計調査」によると、日本の全企業数の内、中小企業(会社数+個人事業者数)が占める割合は、実に99パーセントを超えています。しかし、中小企業は大企業に比べるとその経営環境・資本力にどうしても見劣りする場合が多く、日本経済の基盤強化のためには、日本の企業の大多数を占める中小企業への支援は必要不可欠なことです。
 
 実際、国は様々な支援制度を作っており、小規模企業共済制度もこの中小企業支援の一つです。今回の改正は、小規模企業共済制度を拡充する内容となっており小規模企業者にとってさらに魅力的な制度になったといえます。

 しかし、加入に際してはいくつかの注意点もあります。例えば、加入期間が短いまま解約すると欠損が生じることがあったり、受け取り時に課税されることなどです。

 また、今回の改正を受けて、個人事業主の配偶者や後継者の青色事業専従者給与の設定を見直す必要がでてくる場合もあるかと思います。施行日前ということで、詳細な情報がまだ発表されていませんが、今後情報が分かり次第お知らせしてまいります。
 
 この制度についてのご相談は中小企業基盤整備機構若しくは当事務所でも受け付けております。どうぞお気軽にお問い合わせください。

 
私の部屋    「 ホタル狩り 」
 
  先日、伊東市の松川湖でホタル狩りをしてきました。湖を渡る風はひんやりとして気持ち良く、源氏ボタル数百匹が緩やかな曲線を描きながら、幻想的な光を放っていました。ホタルは、幼虫のときはカワニナをガツガツ食べるけれど、成虫になると夜露しか口にしないそうです。
 「ほーほーホタル来い、こっちの水は甘いぞ、そっちの水は苦いぞ・・・」 暗闇の中、両手の中にホタルをそっと捕らえていると、明滅する光が指の間からこぼれて、何とも癒されます。歴女ではありませんが、源氏や平家の名前のついているホタル。武将達もホタル狩りをしたのでしょうか。

 久しぶりに静かな時間を過ごす事ができました。

あとがき
 「こんにちは」と言うより「暑いですね」が挨拶になってしまう今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。寒いより暑い方が苦手な私にとってはつらい季節なのですが、唯一(?)の楽しみは晩酌のビールです。調子に乗って飲み過ぎ、翌日後悔することもしばしばですが、仕事には差し支えない程度に、夏のおいしさを楽しんでいこうと思います(坂本) 

(編集者:小高・高田・坂本・佐藤・坂部啓)

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