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(発行日 2010年11月4日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター

代表取締役・税理士  坂部 達夫

 泣かせる文章というものは数多くありますが、最近、電車の吊革広告を見て感じ入ったものがあります。「プロになる夢を胸に抱きつつもドラフトとは無縁のまま、昨日も素振りをし、走り、一人もくもくと汗を流した若者がきっとどこかにいるだろう。カメラの放列とまぶしい照明のある道だけが夢の扉に通じているわけではない。」

 
その背景に使われている写真は、若者が子供向け番組のヒーローの着ぐるみで(マスクだけは脱いでいましたが)ベンチに放心状態で座っているものでした。いつの時代も切り開いていくのは若者という事実はわかっていますが、自分のことで精いっぱいで周りが見えていない。若者の置かれている悪い状況ばかりに目が行く。ここは、若者の可能性に目を向けて、じっくりと支援する意識を持つ必要があります。「見ようとしない人には見えない、運命の分かれ道。」しっかり見てあげる意識が必要だと思うのです。

今月のトピックス

扶養控除の見直しが行われました

佐藤 元太  坂部 啓太


1.はじめに

 平成22年度の税制改正により、平成23年分の所得税から(住民税は平成24年度分から)扶養控除の一部が変わります。これは民主党の、相対的に高所得者に有利な「所得控除」から相対的に支援の必要な人に有利な「手当」に切り替えるという改革方針によって改正されたものです。以下、改正内容と実務上の注意点をご説明いたします。


2.改正内容

(1)年齢16歳未満(その年の12月31日時点)の扶養親族に対する扶養控除(38万円※住民税は33万円)の廃止

 平成22年4月から施行された中学校修了前(15歳に達する日以後の最初の3月31日まで)の子どもを養育する方に支給される子ども手当の創設に伴い廃止されました。


(2)年齢16歳以上19歳未満の扶養親族に対する扶養控除の上乗せ部分(25万円※住民税は12万円)の廃止

 改正前は16歳以上23歳未満の扶養親族(特定扶養親族)に対する扶養控除は63万円(住民税は45万円)でしたが、公立高校の実質無償化に伴い16歳以上19歳未満に対する扶養控除の上乗せ分25万円が廃止されました。
 なお、19歳以上23歳未満の扶養親族に対する扶養控除は今まで通り63万円です。



3.実務上の注意点

(1)平成23年1月以降の給与に係る源泉徴収税額の算定方法の変更

 平成23年1月以降の給与に係る源泉徴収税額を算定するにあたり、16歳未満の扶養親族の人数は、扶養親族等の数に含めないで源泉徴収税額を算定することとなりますので注意が必要です。
 なお、扶養親族が障害者、同居特別障害者である場合の扶養親族等の数の加算は下記のように今まで通り行います。

扶養控除の区分 税額を求める扶養親族の数 
 16歳未満  0人
 16歳未満で障害者  1人
 16歳未満で同居特別障害者  2人


(2)「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」及び「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」の様式改正

 上記の改正により16歳未満の扶養親族は、「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の控除対象扶養親族欄に記載しないこととなりますが、(個人)住民税の算定等の際に使用するため、平成23年分の用紙から新たに設けられる「住民税に関する事項」欄に、年齢16歳未満の扶養親族を記載することになります。


 また、「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」につきましても平成23年分より統合様式となりますので、同様に記載することになります。


4.おわりに

  かねてから扶養控除と配偶者控除の廃止による増税が懸念されていましたが、廃止対象を子ども手当の支給対象と重なる期間に留めることで、政府は国民の理解を求める方針のようです。

 しかし、平成22年度の子ども手当の1人当たり月額は満額26,000円の半分の13,000円の支給となり、平成23年度以降についても満額支給を事実上断念したことが発表されました。

 また、国民健康保険料や所得制限のある補助金等、扶養控除の一部廃止による影響は所得税、住民税の増税以外にも波及することが考えられます。

 「控除から手当てへ」−この難題を政府はどう調整していくのか、今後の動向が注目されます。

 
私の部屋    「 孫と私 」

 毎日単調な生活をしていた私たち夫婦の所に、1歳過ぎの孫娘が4ヶ月間居候し、それまでの生活が一変しました。
 来た当時は、ハイハイと伝い歩きしかできなかったのが、帰る頃にはヨチヨチ歩きが出来るようになりました。歩けるようになったら何でも手に持って、私達の所に満面の笑みで運んで来てくれる。

 毎朝の孫との散歩が日課となり、これまでご近所付合いが希薄だった私達でしたが、近所の人や犬の散歩人から声を掛けられることが多くなりました。これも孫のお陰です。
 しばらく逢えなくなるのはとても寂しいですが、抱っこしたときにギュッと抱きしめてくる感触は忘れません。

あとがき
 先日、社員旅行で和紙作り体験をしてきました。皆初めてで、教わった通り同じように作っているはずなのに、途中で失敗してしまう人がいる一方で案外上手に作る人がいたり・・個性が表れますね。出来上がった和紙もそれぞれのカラーが表れてとても興味深かったです。(坂本)

(編集者:小高・高田・坂本・佐藤・坂部啓)

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