ABCネットニュース


(発行日 2011年8月3日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター

代表取締役・税理士  坂部 達夫

 簿記と会計の違い。経理に携わっている人、いや専門家といわれる会計事務所に所属している人でさえ、その使い方をわきまえているかというとちょっと心許ないような気がします。簿記は、いわゆる帳簿記入の略であり、帳面をつけ、仕訳を起こし、決算書を作成するまでの手続きをいいます。一言で言うと、一定のルールに基づいた「会計上の記録」です。これに対し会計は、決算書などを必要とする人の思惑ごとに誤解を招かないようにきっちり表示するためのルールです。

 さて、このような簿記や会計に対して我が国の中小企業経営者、企業管理者、銀行マンなどの意識が低すぎるような気がしています。なぜそんな状況なのか。よく罰則がないとか法制度などが未整備、あるいは納税意識が低いことが原因だなどといわれます。

 でも仕事でこんなことはありませんか。「ちゃんと記録をとっていないからトラブルを起こすんだ」「相手を意識して表現しないから伝わらないんだ」。簿記会計(経理業務)に意識が向かないのは「相手を明確に意識しないで済んでいた単一国家」の負の部分なのかも知れない。私はそう睨んでいます。

今月のトピックス

使 用 者 責 任
〜業務中に従業員が事故を起こし加害者になった場合の会社の責任について〜

阿部法律事務所   弁護士 西川 一八

 従業員が仕事中に会社の車を運転していて、通行人と接触し怪我をさせてしまった・・・十分考えられるケースだと思います。このようなとき、従業員自身が損害賠償義務を負うことは当然です。それでは、会社には責任は生じないのでしょうか。

1.損害賠償

 故意または過失によって、人に損害を与えてしまったとき(これを民法で「不法行為」といいます)は、その損害を賠償する義務があります。

 典型的には、上記のように交通事故を起こしたとか、人に暴力を振るってしまったという場合です。この不法行為には、民法で特別の規定が定められていて、「使用者責任」というものがあります。従業員が仕事をするにあたって、他人に損害を与えてしまった場合、従業員のみならず会社も損害賠償義務を負担するというものです。

 会社は従業員を使って利益を上げている、また従業員が危険なことをしたのは会社の仕事のためである、だから会社は従業員の活動から生じるリスクも負担しなさい、という考え方に基づいています。従業員個人には損害を賠償するだけの経済力がないこともありますから、経済力のある会社にも責任を負わせて、なるべく被害者を保護しようという価値判断があるのです。ですので、はじめの例では、会社も通行人に対する損害賠償義務を負うことになります。


2.使用者責任 

 この「使用者責任」は、会社にとってはなかなかシビアな制度です。会社が事業を行うにあたっては、経営者が何から何まで自分でやることはできませんから、従業員に仕事をしてもらわなければなりません。しかし、その従業員が仕事中他人に損害を与えてしまったときは、会社が責任を負うのです。

 従業員のなかに不注意な人がいたりすると、経営者としては気が気ではありませんね。この点、経営者としては、従業員のせいで会社がお金を支払ったのだから、支払ったお金は従業員から返してもらう、と考える方もいるかもしれません。
 
 しかし、ことはそう簡単ではありません。まず、経済力の問題から従業員が負担をできないことがあります。また法律上も、仕事の内容や労働条件などによって、会社から従業員に対する請求が一定の範囲に制限をされることがあります。過去の例では、会社が負担をした金額の1/4の範囲に制限をしたケースがあります。3/4は会社負担ということです。


3.対策

 会社ができる対策としては、まず、自動車保険をはじめとする保険にきちんと加入をしておくことがあげられます。自賠責保険だけでは、従業員が人に大きな怪我を負わせてしまったとき、物損事故を起こしてしまったときに、これだけではとてもカバーできません。対人無制限の任意保険や物損を対象とする保険に加入をしておくべきです。

 さらに、安全管理として仕事場に危険なところがあれば事故防止の対策をしておくこと、常日頃から従業員に対して事故を起こさないように安全教育をしておくことです。地道な作業ですが、結局はこれに勝るものはありません。

 
私の部屋    「 リ ベ ン ジ 」

 

 前回の私の部屋から約1年、健康診断で視力検査を受けてきました。前回は1番下の向きを覚えていたにもかかわらず、左目で下から2番目が見えなかったために屈辱の左目0.9でした。

 前回の失敗を踏まえ、今回は1番下まで見える右目で下から2番目もしっかり記憶、その後左目の検査。やはりシートを変えるふりはするものの同じシートを使っているようで、記憶していた向きを元気よく答えたところ、両目共に1.5となりました。満足です。
 

あとがき
 先日、自宅のデスクトップパソコン調子が悪くなり慌てました。購入から5年ほど経過しており半分あきらめていたのですが、調べて対応策をしてみたらとりあえず元に戻ったのでホッとした次第です。でも冷蔵庫や洗濯機など、他の家電製品には10年経ってもちゃんと動くものがたくさんあるのに、どうしてパソコンは数年でガタがきてしまうのでしょう。主婦としてはコストパフォーマンスに大いに不満を感じています。(坂本)  

(編集者:小高・高田・坂本・佐藤・坂部啓)

前のページヘ戻る

HOME

前のページヘ戻る
前のページヘ戻る