ABCネットニュース


(発行日 2011年9月7日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター

代表取締役・税理士  坂部 達夫

 

 税金を語るときに、まず使われるのが「租税法律主義」という用語です。日本国憲法30条と84条に「われわれは、税法に従って税金を払い、その取扱いを変えたり、新設する時には法律に依らねばならない。」と規定されています。これにより、税金を考える時には「予測」が成り立ち、経済生活が「安定」すると言われます。 

 ところが、税法にも「問題あり」といわれる規定がいくつかあり、その最たるものは「相続税の連帯納付義務」でしょう。簡単にいうと、相続人が複数いる場合に、そのうちの一人が払えなければ他の相続人が「延滞税をつけて」払え(その相続人がもらった遺産の額が上限)というものです。つまり借金の連帯保証のようなものですね。これでは、社会が「予測」も「安定」もしません。こんなひどい税法もあります。覚えておいて下さい。

今月のトピックス

超低金利はさらなる長期化の可能性大

ファイナンシャルリサーチ 代表
ファイナンシャルプランナー 深野 康彦

 

 2011年8月、長期金利が再び1.0%割れになりました。米国国債の格付けが引き下げられたこと、欧州のソブリン不安が南欧諸国からフランスへ拡がったことなどにより、質への逃避が高まり、株式売りの債券買いという資金移動が起こったのがその要因のようです。

 格付けに関しては、わが国の財政状況も米国や南欧諸国に負けず劣らず相当悪化しているので、わが国の国債の格付けも引き下げられ、中国、台湾と肩を並べる格付けとなりました。しかし、わが国の金利、正確には日本銀行の実質的な「ゼロ金利政策」は、さらなる長期化が予測されると見ておいた方がよいでしょう。


 2010年10月、日本銀行は事実上、3度目のゼロ金利政策を導入しましたが、その際、消費者物価指数が恒常的に1.0%を上回らない限り、ゼロ金利政策を解除することはないとする時間軸効果も合わせて行っています。時間軸効果を活用することで長期金利のさらなる低下を促そうとしているわけですが、目安となる消費者物価指数は再びマイナス圏に陥る可能性が出てきています。


 原油や穀物などの第一次産品の価格上昇により、消費者物価指数は2011年4月よりプラスに転じましたが、2011年は消費者物価指数の基準改定の年に当たるため新基準で同指数を試算すると、2011年4〜6月もマイナスに転じてしまう結果が出ました。=ゼロ金利政策を解除するための条件が遠のいたことになります。

 
 さらに、米国のFRB(連邦準備制度理事会)は8月のFOMC(連邦公開市場委員会)で金融緩和を2013年半ばまで継続すると公表したことも、ゼロ金利政策が長引く要因と考えられます。東日本大震災によりわが国の景気は低迷気味、先進国の中では突出して国債の債務残高が多いにもかかわらず、円高が止まりません。円高が長期化することにより、製造業は疲弊し、工場の海外移転が加速する(=雇用の悪化)と言われており、円高対策が急務という声が日増しに高まっています。
 

 為替レートはさまざまな要因で動きますが、その1つに2国間の金利差があげられます。円/米ドルであれば、仮に円の金利が一定であれば、米国金利が低下すれば、金利差縮小により円高傾向に、米国金利が上昇すれば、金利差拡大により円安傾向になります。

 米国FRBは低金利政策を約2年間は続けると公表したのだから、米国の金利は低下気味(または横ばい)傾向にあるにもかかわらず、仮に日本銀行が2年以内にゼロ金利を解除したとしたら、米国金利は低下気味または横ばい、日本の金利上昇という関係で、金利差が拡大することになり、円高が加速してしまうことになりかねません。
 

 つまり、事実上3度目のゼロ金利政策の解除は、わが国の消費者物価指数だけではなく、米国の政策金利の動きにも左右されることになってしまったのです。資金運用は厳しい環境が、資金を借りるにはよい環境(無理な借入れは御法度)が、少なくとも2年間は続くと見ておいたほうがよいでしょう。

 なお、私たちの生活に関係している長期金利は、21世紀に入ってから恒常的に2%を越えていません(表は2006年から)。2%を越えない限りは本格的に金利が上昇することはないと思われます。



 
私の部屋    「 なんてったってアイドル! 」

 

 アイドル業界は今、「SPEED」・「モーニング娘。」以来の国民的アイドルに君臨している「AKB48」を筆頭としてアイドル戦国時代と呼ばれています。
 今のアイドルの特徴は触れあえることです。従来はCDを購入してもイベントに参加出来るのは一部の当選者等であったのがAKB48以降は購入者全員特典で握手会に参加できる点が主流となっています。

 しかし、これだけアイドルが乱立してくるとその戦略も毎日会いに行けるAKB48、売上至上主義のAKBN0(ゼロ)、日本一スカートが短いスマイレージ、週末ヒロインももいろクローバーZ、成長期限定さくら学院、脱原発で物議を醸した制服向上委員会等多彩となり、町おこしと連動しての地方限定アイドル(AKG48等)も増えていると聞いています。
 日本人には昔から潜在的に未完成や不完全を好む傾向があります。アイドルの成長を自分の成長と重ねながら応援し支えていく過程が日本人の感性に合っているのかもしれません。

あとがき
 普段、このネットニュースをはじめ、様々な形で文章の校正をやらせいていただいています。校正をしていると、何気なく目にする文章の言い回しや繋がりなどが気になってしまうことが多々ありますが、それが先日裏目に出てしまいました。娘の夏休みの宿題、読書感想文です。読みながら(校正し)手直しをさせていたら、ほとんど私の口述筆記のようになってしまいました。文章的には良く書けたと満足していますが、これでは本人のためにならないので、今後は口出しを控えるつもりです。(坂本)  

(編集者:小高・高田・坂本・佐藤・坂部啓)

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