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(発行日 2012年1月10日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター

−平成24年 年頭所感−

代表取締役・税理士  坂部 達夫


新年明けましておめでとうございます。昨年中はご厚誼を賜り有り難うございました。
本年もよろしくお願いいたします。



 昨年3月の未曾有の東日本大震災の影響、そして、政治・経済の混迷などから、時代は混沌の中にあり、今後も見通しの難しい状況が続くと思われます。そのような中、企業経営の成否を握る「組織」のあり方が問われています。その「組織」をどのように育てていくか、ご一緒に考えてみたいと思います。

 さて、企業経営は一般に「会社経営は何のためにするのか。」という『経営者の思い』と「どんな市場に何を売って行くのか。」という『戦略』、そして「それを具現化する人の集まり」である『組織』などにより運営されていくものだと言われます。

 とりわけ、生まれも考え方も違う人の集合体である『組織』は、経営を推進するいわばエンジンの役目を担っています。組織の捉え方あるいは活かし方が企業経営の成否を握っているといっても過言ではありません。

 「報・連・相」という用語があります。「報告」「連絡」「相談」という3つの言葉の連語で、社内のコミュニケーションの定番になっています。具体的には「ちゃんと報告してね」「なんでも相談するのよ」「連絡は早め、早めにね」などと使われます。

 でも、その意味や趣旨をきちんと踏まえて運用し、定着していることは少ないと思います。この言い古された感のある「報・連・相」ですが、それぞれのポイントについて掘り下げて考えてみたいと思います。


1.報 告


 まず強調したいのは、「報告」という行為は「義務」であるということです。この「報告」を怠ると「職務違反」になります。そして原則として「報告」は、自分の行動が影響を与える人(主に上司)に対して行い、報告の相手が知りたいと思っていることを漏らさないことが基本となります。

@ 結果を先に言い内容は簡潔にする。
報告をする人と報告を受ける人双方が充実した時間を共有する必要があります。

A 長期の仕事は必ず中間報告をすること。
気がついたときには対応不能となっているケースのほとんどがこの中間報告の欠落です。これこそ部下が上司に対し気を遣うべき最たるものです。

B ミスやクレームの報告は最優先。
こんな事例があります。魚屋さんで毎年お節料理を売っていました。大晦日に渡した新鮮なお節料理ですが、暖房のきいた部屋に長く置いておくと料理が糸を引きます。「傷んでいる」という電話を社員が受け、社長にすぐに報告しました。社長は、1月1日にその家に飛んでいき、同じお節料理といただいた代金を「いいわけ」をせず渡し、謝罪をしました。その家からは毎年お節料理の注文が続いていると言います。


2.連 絡

 「連絡」は相手に対する気配りであり思いやりです。「連絡」とは相手の欲しい事を欲しいときに過不足なく伝える事です。

@ 面倒くさがらないこと。
その「連絡」は自分に対しては見返りがないかもしれず、あったとしても小さな感謝だけかもしれませんが、面倒くさがらずにする。相手に対する「思い」です。

A 言ったかではなく伝わったかを確認すること。
思いやりをもう一歩。相手が仕事に追われているときなど、気持ちが散漫になっていて伝わらないことがあります。しっかり相手を観て、伝わっている状況を確認すれば完璧です。

B お礼は早く、確実にします。
感謝を伝えることが、その「連絡」をしてくれた人に対する必要・十分なお返しです。


3.相 談

「相談」は、問題解決の鍵です。相談は、ぜひ積極的にして下さい。人の力を借りて成長するチャンスです。問題をかかえて煩悶するのではなく、相談するところから足がかりを得ていきましょう。

@ あらかじめ相談する内容を整理しておく必要があります。
相手に対する思いやりです。

A 時間に余裕を持って相談しましょう。
期日ぎりぎりの相談はたまりません。物事の初期の段階で、問題解決の糸口を見つけるための相談が一番価値があり効果的です。

B 結果の報告とお礼を忘れずに。
ここに人柄が顔を出します。


時代は混沌としています。混沌は混乱と違い「可能性」を秘めています。何でも自分でやっていた時代と違い、今は分業の時代です。ぜひ、「報・連・相」を有効に使って「組織」を強化し、混沌から様々な価値を生み出していきましょう。  

私の部屋    「はじめまして」

 10月に入社しました延命嗣哲(えんめいつぐのり)と申します。

 以前は、12月の私の部屋で登場しました、荻野さんと同じ事務所で働いていました。今は職場の雰囲気にも慣れ、日々新しい体験をしています。

 趣味は芸術に関することで、アナログ世代なので音楽はレコードを聞き、映画はレーザーディスクをプロジェクターで投射してスクリーンで見ています。最近ヴィバルディの四季を聴きましたがとても癒されました。興味のある方は聴いてみてください。きっと癒されますよ。

あとがき
お年玉・・・子どもの頃は待ちに待ったものでしたが、大人になってからは、自分の子どもは仕方ないにしても、親戚のあの子にいくら、この子にいくらとなかなか頭の痛い問題ですよね。ところが昨年末のあるニュースで、なんと「親にあげる」という人が10人に1人に上ったという調査が紹介されていて驚きました。でも考えてみれば、これまでの感謝の気持ちを表すのにはいい機会かもしれませんね。ちなみにこの調査では「夫から妻にあげる」という人も少数ながらいたということですよ。(坂本)

(編集者:小高・高田・坂本・佐藤・坂部啓)

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