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(発行日 2013年5月8日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター

はじめに

代表取締役・税理士  坂部 達夫

 企業の目的は「存続」であり、その本質は「環境適応業」である。20数年前学んだ言葉ですが、その時の新鮮な衝撃は今でも鮮明に思い出すことができます。そして、身近なところで、その言葉の確かさを感じることができます。「ほかほか弁当」と「牛丼の吉野屋」です。30年以上前、明日の飯が食えるかどうかのときに270円の「のり弁」と「牛丼」は有難かった。それが現在でもほぼ変わらない値段というのも驚きです。

「存続」しているということは、時代の変化を的確に捉えて調整しながら、この商品を守り続ける「適応力」を持っている証であり、一貫性と柔軟性を同時に持ち続ける努力に頭が下がります。個人的な愛着もあるのですが、私の孫やひ孫の代まで生き残ってほしいと願います。

 

 

今月のトピックス

平成25年度税制改正大綱による税制改正案のご紹介 2


税理士  菊池 常雄

 

3 雇用者給与等支給額が増加した場合の特別税額控除制度の創設

 これは雇用者に対する給与等の支給額が一定額を上回る場合、その給与等支給増加額に対して法人税額からの税額控除を認めようというもので、その概要は次の通りです。

青色申告書を提出する法人が、平成25年4月1日から平成28年3月31日までの間に開始する各事業年度において国内雇用者に対する給与の支給額が一定額を上回る場合、その雇用者給与等支給増加額に対して10%の税額控除が認められるというものです。ただし、控除税額は当期の法人税額の10%(中小企業者は法人税額の20%)を限度とされています。

(注)国内雇用者というのは、役員及び役員と特殊関係のあるものを除く使用人のうち国内の事業所に勤務する雇用者をいい、雇用者給与等支給額というのは各事業年度において損金に算入される国内雇用者等に対する給与の支給額をいいます。

<適用条件>  
上記の各事業年度において、国内雇用者に対して雇用者給与等支給額から基準雇用者給与等支給額(注1)を控除した金額(これを「雇用者給与等支給増加額」という)の基準雇用者給与等支給額に対する割合が5%以上であり、かつ、次の(1)と(2)の要件を満たす場合とされています。

(1)雇用者給与等支給額が前事業年度の雇用者給与等支給額を下回らないこと
(2)平均給与等支給額が比較平均給与等支給額以上であること(注2)


(注1)基準雇用者給与等支給額とは、平成25年4月1日以後に開始する各事業年度のうち、最も古い事業年度の直前の事業年度(基準年度という)の所得の金額の計算上損金の額に算入される国内雇用者に対する給与等の支給額をいいます。

(注2)平均給与等支給額については、現在のところ検討中とのことで詳細は分かっていません。

 


4 指定事業を営む青色申告法人である中小企業等の経営改善に向けた設備投資に対して特別償却、税額控除ができる制度の創設


下記の適用要件を満たして、店舗の改修等に伴い器具備品および建物付属設備の取得等をして指定事業の用に供した場合には、取得価額の30%の特別償却か又は取得価額の7%の税額控除のいずれかを選択できるというものです。ただし、税額控除を受ける場合の控除税額は当期の法人税額の20%を限度とすることとし、これを選択できるのは、資本金3000万円以下の中小企業に限定されています。


<適用要件>
・卸売業、小売業、サービス業、農林水産業等の指定事業を営む中小企業に該当する青色申告法人
・商工会議所、認定経営革新等支援機関等による指導助言を受けて行う設備投資
・平成25年4月1日から平成27年3月31日までの間に行う設備投資

(注)特別償却および税額控除の対象となる設備等は、器具備品にあっては1台の取得価額が30万円以上。建物付属設備にあっては1つの取得価額が60万円以上とされています。

次号に続く

 

私の部屋    「 成長してます 」

 

 久しぶりにゴルフに出かけました。何とズボンのベルトを忘れてしまいました。困ったわ、このズボン、確かワンサイズ大きかったのよ。今日のゴルフは集中できない、もうダメね。
家に帰って全身を鏡に映して20秒位は頑張って見てみたでしょうか。「あかん、あかん、あか〜ん!」なぜか心の声は関西弁に・・・  今年の目標のひとつはダイエットだったはず。なかなか痩せられない理由はわかっています。大の甘いもの好きです。主人には厳しくできるのですが、自分には甘い私です。

 

あとがき

 私たち坂部会計事務所がある、墨田区のシンボル「東京スカイツリー」も開業から、はや一年が経とうとしています。この一年間、苦しい時も楽しい時も私たちを見守ってくれた「東京スカイツリー」。毎朝、出勤前には空を見上げて「ご苦労様です。」と、心の中で手を合わせていたり、いなかったり。そんな「東京スカイツリー」、まだ一度も行ったことがありません・・・(小高) 

(編集者:小高・高田・坂本・佐藤・坂部啓)

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