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(発行日 2013年6月7日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター

はじめに

代表取締役・税理士  坂部 達夫

 就活をしている学生さんから「仕事をする上で最も必要とされる能力ってなんですか。」と聞かれたらどのように答えますか。語学?プレゼンテーション能力?誠実さ?その学生さんの状況や就こうとしている仕事によって答えは変わってきます。個人的な意見とお断りしたうえで、私は次のように答えます。あなたに今もっとも要求される能力は「素直にものを見る力」ですよ・・・・と。

 大阪に「千房」というお好み焼き屋チェーンがあります。社長は中井さんという方です。ある時、店長会議で次のように尋ねました。「お客さんにしっかり挨拶ができていると思っている店長はおるか。」若い店長が言います。「うちは、完ぺきにできています。」。後日社長は、その店の前でお客さんに「うちの店は、シッカリ挨拶できているでしょうか。」と直接尋ねたところ、半分のお客さんが「できていない。」と答えたのだそうです。確かに大きな声で「挨拶」はしていたのですが、お客さんを見て挨拶するということができていなかったのです。

 ちなみに千房は、しっかりお客様を見て挨拶するようになってから、売上げが10%伸びたそうです。素直にものを見る力が養われれば、その先にある企画提案力・経営管理能力・職業的注意力なども手に入る可能性も出てきます。実際に見ているようで見ていないのが我々ですから素直にものを見る能力を磨く必要があるのです。

 

 

今月のトピックス

平成25年度税制改正大綱による税制改正案のご紹介 3

税理士  菊池 常雄

5 その他の制度の創設や改正

(1)国内設備投資を促進するための税制措置の創設

青色申告書を提出する法人の平成25年4月1日から平成27年3月31日までの間に開始する各事業年度(設立事業年度を除きます)において取得等をした国内の事業の用に供する生産設備で、その事業年度終了の日において有するものの取得価額の合計額が次の@及びAの金額を超える場合において、その生産設備等を構成する資産のうち機械装置をその法人の国内にある事業の用に供したときは、その取得価額の30%の特別償却とその取得価額の3%の税額控除との選択適用ができることとされるものです。ただし、税額控除により控除できる税額は、当期の法人税額の20%を限度とするものです。

@ その法人の有する減価償却資産につき、当期の償却費として損金経理した金額
A 前事業年度において取得等をした国内の事業の用に供する生産設備等の取得価額の合計額の110%相当額

(注1)生産設備とは、その法人の製造業その他の事業の用に直接供される減価償却資産で構成されているものをいい、無形固定資産及び生物を除き、また、本店や寄宿舎等の建物、事務用器具備品、乗用自動車、福利厚生施設等は該当しません。
(注2)償却費として損金経理した金額は、前事業年度の償却超過額等を除き、特別償却準備金として積み立てた金額を含むとされています。


(2)試験研究を行った場合の法人税額の特別控除制度(研究開発税制)についての見直し

@ 試験研究費の総額に係る税額控除制度
繰越税額控除限度超過額に係る税額控除制度、中小企業技術基盤強化税制及び繰越中小企業者等税額控除限度超過額に係る税額控除制度について、2年間の時限措置として、控除税額の上限を当期の法人税額の30%(現行20%)に引き上げられることになりました。

A 特別試験研究費の額に係る税額控除制度について、特別試験研究費の範囲に一定の契約に基づき企業間で実施される共同研究に係る試験研究費等が加えられることになりました。


(3)エネルギー環境負荷低減推進設備等を取得した場合の特別償却または法人税額の特別控除制度(環境関連投資促進税制)についての見直し

@ 普通償却限度額との合計で取得価額まで特別償却できる措置(即時償却)について、対象資産に熱電併給型動力発生装置(コージェネレーション設備)を加えた上、適用期限を平成27年3月31日までとする。

A 対象資産に定置用蓄電設備等を加えるとともに、対象資産から補助金等の交付を受けて取得等をしたものは除外する等の見直しを行うというものです。

 

私の部屋    「 エアチェック 」

  

「エアチェック」をご存知でしょうか。私が20代の頃カセットテープデッキにFM放送の音楽を録音して楽しむことを、こう呼んでいました。我が家の押入れにはその当時のカセットテープが二百本以上眠っています。それにビデオのベータテープもかなりの本数がお蔵入り・・・いや実は共にデッキが壊れてしまって再生するすべがないのです。でも再生のチャンスは今でも待っています。

当時、FM放送の専門雑誌を毎週買っては録音する番組をチェック、デッキに録音しタイプライターで演奏家のスペルを探しながらカセットケースのラベル作りを楽しみ、そのライブ録音を再生することで自分もその聴衆の一人になりきっていました。今ではボタンを押しさえすれば、簡単にほぼ完璧な録音・録画ができる時代ですから便利ですが、引き換えに失ったものもとても大きいように感じています。

 

あとがき

 先日、生後10か月になる娘が保育園デビューを果たしました。初めは2時間だけの慣らし保育からなのですが、初日はやはり半分以上泣き通しだったそうです。これから大丈夫かな・・・という親の心配をよそに、3日目にはほとんど泣くこともなく、熱心におもちゃで遊んだり、つかまり立ちを何度も披露したりと元気いっぱいだったようです。子供の成長には本当に目を見張るものがあります。(佐藤) 

(編集者:小高・高田・坂本・佐藤・坂部啓)

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