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(発行日 2014年5月9日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター
はじめに
代表取締役・税理士 坂部 達夫
先日ゴルフ場へ向かう車中、ラジオで「なぜ生きる」という本の朗読を聞きました。
鈴木弘子さんという方の朗読でしたが、染み入るような淡々とした語り口で、ジーンとくるものがありました。
この本は、73万部を突破する大ベストセラー(1万年堂出版)で、これを番組化したものだそうです。「生きる目的」という答えの出しえ ない問について大上段に語りかけてくるとは・・・そんな思いで聞き入りました。
その中で気になったフレーズは、 「喜怒哀楽は刹那(75分の1秒)である。」「生とは穏やかな死である。」です。普段、自らを省みることのない私ですが、自照するための、これほど冷厳で客観的なフレーズはないと考えたので、皆さんにご紹介します。
今月のトピックス
平成26年度税制改正 2 |
税理士 菊池 常雄 |
平成26年度税制改正の交際費に関する改正について、続けて解説いたします。 前回は、平成26年4月1日以降開始する事業年度から支出した交際費のうち、飲食のために支出した額の50%相当額は交際費扱いをしないことができることになることをお知らせしました。 飲食費関係については、すでに平成18年度の税制改正により、平成18年4月1日以降開始する事業年度から一人当たりの金額が5000円以下の飲食費についても交際費の額から除くことができることとなっています。この取り扱いと上記の飲食費の50%相当額は損金の額に算入し交際費の額に含めないとする取り扱いとの関係では、一人当たり5000円以下の飲食費は交際費の額に含めないはそのまま認められます。 一人当たり5000円を超える飲食費が交際費として扱われ損金不算入の対象となるわけですが、これら交際費として扱われる飲食費の合計額の50%相当額が損金に算入されることになり、交際費の範囲から除かれることになるわけです。 ゴルフ会員権の譲渡所得課税の見直しについて(所得税関係) 個人が所有する土地や建物といった不動産や借地権等の権利、車輌・機械器具・備品等の固定資産及び株式等を譲渡した場合には、譲渡所得として所得税が課税されることになっています。そしてその課税方法は、原則として他の給与所得や事業所得などと合算し累進税率を適用して税額を計算し納付することとされていますが、土地建物等の譲渡による所得や株式等の譲渡による所得については、いわゆる「分離課税」といって、他の所得とは分離して税額を計算して納税することとされています。 ところで、ゴルフ会員権を譲渡した場合の課税関係ですが、譲渡したゴルフ会員権が株主会員制のゴルフ会員権か預託金会員制のゴルフ会員権かにかかわらず他の所得と総合して、累進税率を適用して課税が行われる、いわゆる「総合課税」方式となっています。 (算 式) 譲渡の収入金額−(取得費+譲渡費用)=譲渡益 譲渡益−特別控除額(50万円)=譲渡所得金額(所法33条4項) なお、所得期間が5年を超えるゴルフ会員権の譲渡による所得は長期譲渡所得として扱われ、上記の譲渡所得金額の2分の1の金額が課税対象として、他の所得と総合合算されることになります。(所法22条2項2号) そして、ゴルフ会員権を譲渡して譲渡損失が生じた場合は、現行の取扱いでは他の所得との損益通算が認められていますが、今回の税制改正大網では、ゴルフ会員権の譲渡損失については他の所得との損益通算が廃止されることになりました。 現行の取扱いでは、生活に通常必要でない資産を譲渡した場合に生じた譲渡損失の金額は他の所得から損益通算によって差し引くことはできないとされています(所法69条2項)。その「生活に通常必要ではない資産」の範囲に、主として趣味、娯楽、保養又は鑑賞の目的で所有する不動産以外の資産(ゴルフ会員権等)が追加されました。適用時期は平成26年4月1日以後に行う資産の譲渡等からとされています。 |
私の部屋 「 時代小説にはまってます 」
ここ3〜4年の間ですが時代小説を読むようになりました。一口に時代小説といってもジャンルは色々あるようですが、私が読むのは専ら江戸時代の市井に生きる人々を描いたもので、史実とはあまり関係の無いものが多く、歴史の勉強にはなりません。ですが、江戸時代の文化や風習等を知る事ができ、物語以外の面でも興味深く読んでいます(すぐ忘れてしまいますが)。 |
あとがき
娘が1歳9か月になりました。私は娘の中で完全に「遊んでくれる人」という認識らしく、家に帰ると「お父さん、絵本読んでいい」(なぜか上から目線)といってきます。「ご飯食べるから後でね」などと断るとすぐ泣いてしまい、終始休ませてくれません(笑)。でも小、中学校と上がっていくと遊んでなんて一切言ってくれなくなるんだろうなーと思うと、がんばって応えてあげようと思う今日この頃です!(佐藤)
(編集者:小高・高田・坂本・佐藤・坂部啓)