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(発行日 2015年7月9日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター

代表取締役・税理士  坂部 達夫

 「連帯保証」というのは、債権者が、債務者から確実に資金を回収するための人的担保制度です。確実にというのは、債権者は、債務者がお金を払わなければ、債務者が財産をもっていようが保証人が何人いようが関係なくその連帯保証人に対し全額を払うように請求できるからです。ある税理士さんは、何件か保証人を引き受けることを条件に、顧問を引き受けていました。その事務所はかなり儲かっていたのですが、借金の肩代わりで資金繰りはかなり厳しかったと聞いています。 「連帯保証人には絶対なるな。」これが私の父の口癖でした。
 今年3月に国会に上程された改正民法では、この連帯保証制度が大きく変わります。原則として経営者以外の第三者保証は禁止され、債務者や債権者は、保証人になった人に対し、借金などの状況をしっかり報告する義務を負うことになります。逆に言うと、債権回収に関し、債権者(主に銀行)は、保証人(人的担保)や抵当権(物的担保)に頼りすぎることなく、その事業を監視し支援すること。そのことを新しい民法は要請しているのです。 



今月のトピックス

マイナンバー制度の創設

税理士  菊池 常雄

1.はじめに

 マイナンバー制度とは、正式には「社会保障・税番号制度」といわれ、その根拠法は平成25年5月に成立しています。平成27年10月には各個人に対してマイナンバーが通知され、平成28年1月から利用がスタートすることとされています。
 具体的には社会保障・税・災害対策の分野における各種手続きにおいて、マイナンバーを申請・届出等の書類に記載することが義務付けられますが、将来的には、これらの分野以外でも、旅券の発行や自動車の登録などの手続きの際にも利用が予定されているということです。


2.概 要

 マイナンバー制度では、個人番号と法人番号とがあり、個人番号は国籍に関わらず、日本に居住し住民登録を行っている個人が付番の対象で、12桁の個人番号が市町村から通知されます。また、法人番号は登記を行っている全ての法人に対して、13桁の番号が国税庁長官から通知されることとされています。
 個人番号は原則として生涯同じ番号を使用し、自由に変更することはできません。漏えいして不正に用いられるおそれがあると認められる場合に限り、本人の申請又は市町村長の職権により変更することができるということです。
 この制度のメリットとして、社会保障・税・災害対策に関する各種手続きの情報が有機的に連携できることにより、例えば児童手当の現況届の際や、厚生年金の裁定請求の際の手続きが簡略化されることがあげられます。ただし、マイナンバーは、決められた範囲以外には使用できないので、マイナンバーを社員番号等に使用することは法律違反となり、また、故意にマイナンバーを漏えいした場合は4年以下の懲役など重い罰則となっています。


3.企業へ影響と対応

 この制度は企業にどのような影響を与えるでしょうか。給与に対する源泉徴収や社会保険等の手続きには、当然のことながら、法人番号や個人番号への対応が必要となり、給与の支給を例にとっても従業員はもちろんその扶養親族の個人番号を収集し、これらの情報を整理準備していないと従業員の源泉徴収票を作成することができないことになるわけです。    
 まとめると以下の通りです。
@ 平成28年以降 規模の大小にかかわらず全ての事業者は税や社会保障等の手続きでマイナンバー制度に
  対応することが義務付けられる。
A 事業者は全ての従業員とその家族のマイナンバーの情報を収集・管理しなければならない。
B マイナンバーの管理には様々なルールに従う必要があり、その対応を疎かにした場合、事業者は罰則の対象
  となる。
C すべての事業者が、これから平成28年1月までの間にマイナンバー制度への対応を行わなければならない。


4.マイナポータル

 行政機関がマイナンバー(個人番号)の付いた自分の情報をいつ、どことやりとりしたのか確認できるほか、 行政機関が保有する自分に関する情報や行政機関から自分に対しての必要なお知らせ情報等を自宅のパソコン等から確認できるものです(平成29年1月から開始予定)。
 例えば、各種社会保険料の支払金額や確定申告等を行う際に参考となる情報の入手等が行えるようになる予定です。 また、引越しなどの際の官民横断的な手続のワンストップ化や納税などの決裁をキャッシュレスで電子的に行うサービスも検討しているとのことです。 なお、なりすましの防止等、情報セキュリティに十分に配慮する必要があることから、マイナポータルを利用する際は、個人番号カードに格納された電子情報とパスワードを組み合わせて確認する公的個人認証を採用し、本人確認を行うための情報としてマイナンバーを用いない仕組みが考えられているということです。

私の部屋    「10年ぶりの引っ越し 」
 先日、10年ぶりに引っ越しをしました。同一市内での移動にはなりますが、新しい部屋、新しい生活環境に胸が高鳴りました。「さあ、引っ越しの準備をするぞ!」と意気込んで梱包作業を始めたものの、物が出るわ出るわで途方に暮れてしまいましたが、一週間、夜な夜な地味な作業をして何とか終わらせることができました。単身者では段ボール10箱以内というのが一般的のようですが、結局、14箱。物を大切にする男なのか、それとも単に物が捨てられない男なのかはさて置き、いよいよ新しい生活のスタートです!どちらかというとインドアな私、気持ちも新たにしたところでアウトドア派になれるよういろいろ挑戦していきたいです。
あとがき
先日、相撲部屋の見学会があり、私も子どもたちと一緒に参加しました。
力士のみなさんから、稽古中はおしゃべり禁止とお話がありましたが、実際に稽古を目の当たりにして、あまりの真剣さ、激しさに子どもたちは圧倒され、おしゃべりする余裕すらない様子でした。
その後は、楽しいふれあい稽古、美味しいちゃんこをいただき、大満足の体験をさせていただきました。子どもたちも私も今ではすっかり相撲ファンです。(梅)
 

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