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(発行日 2017年6月6日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター

代表取締役・税理士  坂部 達夫

 6月1日午前9時17分、日本版GPS(全地球測位システム)をめざす「みちびき」2号機を載せたH2Aロケット34号機が打ち上げられました。来年の3月末までにあと2機打ち上げられ、合計4機が日本に正確な位置情報を送るためフル稼働に入ります。これにより、情報の精度の誤差が、現在の10メートル程度から数センチへと飛躍的に向上します。その恩恵は、AI(人工知能)を通じて、車の自動運転化や農業や鉱工業などの重作業からの解放、ドローンを利用した配送システムの効率化などに及ぶと考えられています。
 
 これは、中期的には経済の活性化と生活の利便性の向上につながると思いますが、長期的には、人の労働の在り方、ひいては人の存在の在り方を突き付けていくのではないかと思われます。人が額に汗する行為のすべてが機械(AI)にとって代わられることはないと思うのですが、人が人を思う、その距離をAIがいたずらに拡げる可能性があることを危惧すべきだと考えます。位置情報の精度向上は、人と人との関係の希薄化につながるのではないかということを真剣に議論すべき時なのかもしれません。

 


今月のトピックス

失敗しないビジネス構築法とは?


一般社団法人
シェア・ブレイン・ビジネス・スクール
認定講師 吉岡 亨


1.ご挨拶

 はじめまして。シェア・ブレイン・ビジネス・スクール(以下SBBS)認定講師の吉岡です。7月5日に開催されます「ビジネスモデル発想セミナー」に先立ち、失敗しない新規ビジネスの構築はどういう考え方で進めればよいのか、どのようにすると新しいアイデアが生まれやすくなるのか、についてご紹介させて頂きます。


2.失敗しないビジネス構築法とは?

 私共SBBSでは、競合ゼロ化し、失敗しないビジネス構築の方程式を次のように定義しています。それは【勝てるマーケットを選ぶ】×【強みを活かせる「型」を選ぶ】というものです。この定義に基づいて、具体的なアプローチ方法についてお伝えします。


3.勝てるマーケットを選ぶという考え方

まず、皆様にご質問です。次のうち、これからはじめる際に最も成功しやすい事業はどれでしょうか? その理由は何でしょうか?
@税理士 A住宅リフォーム Bペットフード通販 Cエステサロン D水泳コーチ

 成功しやすい事業を見極める上では、<顧客ニーズの規模>と<競合の激しさ>の2軸で検証していくことがとても重要になります。これらの中で、顧客ニーズ(2016年現在)が一番大きいものは、A住宅リフォームです。しかしながら競合が2番目に激しいため、成功しやすい事業とは言えません。
 次に顧客ニーズの規模が大きいのは、@税理士 Cエステサロン D水泳コーチがほぼ同等であり、その中で競合が圧倒的に少ないのはD水泳コーチです。従って、この事例では、成功しやすい事業=勝てるマーケットは、D水泳コーチであると導き出すことができます


4.強みを活かせる「型」を選ぶというアプローチ法

 顧客ニーズがあるマーケットの中でも、得意なアプローチ方法で、強みを活かしていくことがもう一つの考え方になります。これは当スクール代表理事の中山氏が10年以上の歳月をかけ1061個の成功事例を研究して編み出した【7種類22分類】の「型」の事業フォーマットを活用することによって、驚くほど短期間にロジカルに編み出すことができるアプローチです。(ここでは紙面の関係で7種類のみのご紹介とさせていただきます。)
 視点1: 事業化代行モデル(プロデュースモデル)
 視点2: 販売代行モデル
 視点3: 仲介モデル(マッチングモデル)
 視点4: パッケージング・モデル
 視点5: 価値転換モデル
 視点6: 情報整理モデル
 視点7: 能力モデル

 これらの7種類の「型」の中から、強みが発揮できる「型」を選択してビジネスモデルを構築すると、成功しやすい事業に結び付く可能性が高まります。


5.まとめ

 以上のように、【勝てるマーケットを選ぶこと】と【強みを活かせる「型」を選ぶこと】をそれぞれ行い、掛け合わせることによって、これまで誰もほとんど手がけたことがない新たなビジネスを生み出していくことができます。新しいビジネスモデルのデザインや新規事業アイデアの発想が、ロジカルに再現性のあるかたちで表現できるので、成功しやすい事業の構築に結び付きます。

 「ビジネスモデル発想セミナー」では、失敗しないビジネス構築法について、実際のワークを交えながら、勝てるマーケットを選ぶこと、及び強みを活かせる「型」について、事例を交えながらご説明します。共にビジネスモデル発想力を高めていきましょう。

私の部屋    「京町屋に住む」

  

 初夏を思わせる様な4月末、主人と二人で京都のお客様を訪ねました。以前「今月のトピックス」でご紹介したキュイジーヌ長島様です。
 長島様は現在、京町屋を和食の料理店に改装し開店に向けて準備中です。私達が訪ねたときは、町屋の改修を何十件と手掛けている匠の職人達が、百年近く経っている歴史的建造物である町屋を、更に百年以上使えるようにと作業中でした。木造の建造物を百年、二百年と繋げていく家づくり。そこに関わる職人達の丁寧な仕事と、この町屋に住み続けるという人の意思があって初めて京都の風情と伝統ある街並みが保たれているという事を教えられました。オープンの日が今からとても楽しみです。

あとがき
 先日、葛西臨海水族園にマグロを見に行ってきました。一心不乱に群泳する姿は圧巻で、力強く泳ぐ彼らのエネルギーにただただ圧倒されました。暑い日は、アスファルトから離れて、きらきら輝く水槽の前でのんびりするもの良い気分転換になります。(坂部啓)

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