ABCネットニュースNETNEWS

(発行日 2019年1月17日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター

 

今月のトピックス

−平成31年 年頭所感−

代表取締役・税理士  坂部 達夫

新年明けましておめでとうございます。


平成31年の年頭に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

弊所の年頭の坂部の挨拶で「わが社の経営理念」の基本姿勢(1)〜(3)の一部を解説いたしました。御一読いただければ幸いです。 


<基本姿勢  (2)>
    問題解決のための行動を旨とし、素直に状況を
    受け止めて、あきらめずに最善の策を尽くす。
                       
1.曖昧さをなくす

 弊所では30周年を迎え、記念に大学ノートを制作いたしました。その表紙に次の文言を刻み付けています。
「Few are those who see with their own eyes and feel with their own hearts.」
これは、アインシュタインの言葉で、「自分自身の目で見、自分自身の心で感じる人は、とても少ない。」という意味です。
 
 マスメディアやネット情報は、政治や経済あるいは我々の社会生活に忍び寄り、あたかも「あなただけ」の情報を装って、それが真実であるが如く振る舞います。
 
 さまざまな知識として蓄積された情報は、常識と銘うたれ、私たちの心の中の傾向として形成されていきます。その常識は思い込みとなって、その人の行動の一定の癖となって現れます。専門サービス業の領域で仕事をする我々は、二次情報や三次情報ではなく、常に一次情報である、関連諸法規や垂れ流されるマス情報の背景にある事実にしっかりとフォーカスして結論を導くことが要求されます。
 
 すなわち、我々自身が、自分自身の目で見、自分自身の心で感じることが、不確実な経済事象に対し適正な判断をする要件になってくるのです。洞察力や先見性は、混沌とした情報の中から得られるものではなく、澄んだ自身の目、自身の心を使っての抽出作業から導き出されるものなのです。
 
 これにより、「たぶん」や「このように聞きました。」あるいは「だと思う。」という曖昧な表現はかなりの部分、捨象できるはずです。


2.相手のために時間を使う

 政府が推奨する働き方改革は、過労死や自殺の抑制、家庭環境の充実、地域社会との関係性の重視などの視点から、残業の抑制、在宅や近隣営業所での就業、女性や身体障害者への就業機会の増大、外国人労働者の受け入れなどの施策を掲げています。

 ただ、表面的な雇用促進のための残業の抑制、会社へのロイヤリティ(帰属意識)を無視した自営的雇用など、中小企業を中心とした現実のマーケットの実情を無視した政治判断をうのみにすることはできないことを強く自覚する必要があります。

 刻一刻と変化し消滅に向かう人やモノすべては、時間の費消とともに、その存在があるといってもいいと思います。言い換えると、生命の存在は時間とともにある。今の時代は、簡便化・簡略化による利便性の追求が命題とされ、自分の命とされる時間を自分のために使うことをよしとすることが当たり前の時代になっています。メールより電話、いやそれより相手と会うために自らの時間を使うことが大事なことは感覚的にわかっているのですが、そのような思い遣りのある社会からはかけ離れていくような気もします。ビジネスにおける仕事とは、相手の問題事を解決するために仕えることと言っても過言ではありません。

 巡回して顧問先の担当者、可能であれば社長と会うことが必要です。しっかりと相手の状況を想像して、自らの大事な時間を相手のために使っていただきたいと思います。

 利害を超えた心遣いは、相手の心に深く刻み込まれていくと思っています。
親の世代から子の世代へ、その家の竈の灰まで熟知するのが我々の仕事の醍醐味です。しっかりと相手のために時間を使う。それが仕事の本質です。

 最後にアインシュタインの名言をもう一つ。
「The value of a man should be seen in what he gives and not in what he is able to receive.」
人の価値とは、その人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる。


私の部屋    「雑談メモ」

 先日、友人の結婚式に合わせて美容院に行きました。
やはり顔の印象は大きいもので、髪型を少し変えただけでもずいぶん印象が変わったように思います。
私が美容院に行くのは一年に一度ほどです。毎回驚かされるのは、担当の美容師さんが前回の雑談を覚えていることです。毎日たくさんのお客さんに対応しているなかで、一年ぶりでカットしか頼まない顧客のことを覚えているなんて凄いですよね。顧客リストなどにメモしているのだとは思いますが、雑談までメモを残しておくのだと思うとちょっと緊張します。
人によるとは思いますが、覚えていてくださるというのは嬉しいものです。私も、直接業務に係わることではなくとも、お客様とお話した内容はメモを残しておこうかなと思いました。

 

あとがき
  我家は静かな新年を迎えました。主人と二人で散歩がてら亀戸天神に初詣をし、墨田区に住んでいながら一度も行ったことがなかった天祖神社にも足を運び、新年のご挨拶をしてきました。5月からは新天皇即位で元号がかわります。どんな元号になるのか楽しみです。(高田)

社長メニュー(ASP版) 毎月更新!お役立ちコーナー

戦略経営者システムQ&A 補助金・助成金情報

経営革新等支援機関

ページ
最上部
TOP
PAGE
Mail