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(発行日 2019年6月7日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター
はじめに
代表取締役・税理士 坂部 達夫
第125代明仁天皇が生前退位し、その翌日の5月1日に皇太子徳仁親王が第126代今上天皇に即位されました。元号も平成から令和へ改められました。令和は大化以降248番目の元号で、しかも令という漢字が使われるのは初めてといいます。出典は万葉集ということであり、その評価は概ね良好であると感じています。令には、「物事をなさしめる。」という意味もあり、和は、聖徳太子が17条憲法の第1条にて「和をもって貴しとなす。」と国を治めるのに基も重要な指針に用いた文字で、「お互いに慮(おもんぱか)る。」という意味があるそうです。「お互いに我をださずに、相手の立場になって考えよ。」という元号を手に入れた国民は幸せなのかもしれませんね。
今月のトピックス
事業計画作成の考え方 |
松永 賢
貴社の特徴は何ですか? 強みは何ですか?
なかなか回答に困る質問だと思います。ですが、何ひとつ答えが思い浮かばない経営者も少ないと思います。もしも漠然とした答えも出てこない方がいるならば、成り行きで経営をされていませんか。
商売には、自分以外に必ず販売相手が存在します。何も考えず、相手から必要とされない作業を延々と続けたならば、余程特殊なことが起きない限り、その事業に明るい未来はありません。この事業は果たして成り立つのか、儲けを得ることができるのか、儲けるためにはどうしたら良いのか、必ずしも上手くいくばかりが経営ではありませんので経営者の悩みが尽きることはないでしょう。
事業計画を作成する目的は、大きく分けて@外部の協力を得るためとA事業を継続するための2通りを考えることができます。中小企業の場合、@外部の協力を得るための中でも金融機関へ借入金の申し込みを行うため、必要に迫られて事業計画書を作成されるケースが多いと思われます。
ですが、本来の事業計画作成の目的は、A事業を継続するためのプロセスであると考える必要があります。事業計画を作成するには、市場及び消費者、競合他社の動向等、様々な内的・外的要因を調査し自社の置かれている立ち位置を把握しなければなりません。
事業計画を作成する時間がもったいない、と考えてしまう気持ちもわかりますが、事業の舵取りを行うためには、外部だけでなく内部にも目を向ける必要があります。経営者の頭の中にある計画を目に見える形に著す過程で自社に不足している力や眠っている力、描いていた計画の矛盾や改善すべき点に気づかされ、頭の中にある計画を実現可能な計画に補正する機会となります。
幹部社員のいる会社であれば、なぜこの目標を設定したのか事業計画書という根拠を提示する、あるいは一緒に計画することで意思統一を図ることができます。そうすることでスムーズな形で従業員への行動指針を示すことができ、計画実現への大きな推進力となると考えられます。
自社に足りないものが見えたのであれば、その計画は十分に意味のある事業計画となっていると言えます。いつ、どのタイミングで何が必要となるのかわかっているのであれば、事前に準備をすることができるからです。資金準備や設備投資、人事等、クリアしなければならない問題に対し、時間的な余裕を持てるのであれば解決する可能性も飛躍的に上がるはずです。
事業計画作成のために検討いただく具体的項目は、@経営理念、A経営目標、B経営課題、C活動計画、D実行予算、E資金計画、F必要資金とその内訳となります。
どうしても事業計画作成に時間を費やすのはもったいないと考えてしまう方は、何かが起きた時にできなかった言い訳を考えるのに時間を費やすのではなく、先へ進み続けるために時間を費やしている一種の投資をしていると考えてみてください。
最初から完璧な事業計画を作成できません。事業計画は、事業を継続するためのプロセスの一環ですから、実際には想定外の事由が発生することも考えられます。その都度計画の修正を行い、検証、継続することが重要です。そのためには、実績を素早く把握できる体制を整える必要もあります。早期の業績把握はもちろん、経営者の思いを目に見える形にできるよう弊所もお手伝いさせていただきますので、是非とも一度、担当者にお声掛けください。
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私の部屋 「宜しくお願いします」
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はじめまして。
4月に入社しました鈴木真紀と申します。出身は埼玉県です。趣味は美術館めぐりと散歩です。前職では公益財団で経理事務を五年半勤めてきました。税理士事務所での勤務は初めてです。
入社して一月半、なかなか勝手がつかめず職場のみなさんには助けていただくばかり。。。。。早く仕事に慣れ皆さんのお手伝いが出来るようにがんばりたいと思っております。どうぞこれからもよろしくお願い致します。
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あとがき
先日、孫と自転車で墨田川七福神巡りをしてきました。
神社の鳥居をくぐろうとしたとき、孫に「婆ば、帽子とサングラスを外して、一礼しないと駄目よ」と言われ、参拝するたびに注意され、その日は婆ばいいところなしです。孫に参拝のマナーを教えてもらった七福神巡りでした。(高田)