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(発行日 2021年9月15日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター
はじめに
代表取締役・税理士 坂部 達夫
「珈琲所 コメダ珈琲店」の紹介をいたします。
私は、大のコーヒーファンです。「こんな喫茶店があるよ」という雑誌の特集記事があると、こっそり暇を見ては行くほどです。そんな私のお気に入りが冒頭に申しました「珈琲所 コメダ珈琲店」です。この喫茶店のコーヒーのブレンドが気に入っていて、さらに居心地がいい。名古屋発信の喫茶店です。その歴史の中の「できごと」をピックアップして、お気に入りの理由を探ってみようと思います。
①1968年 加藤太郎氏が名古屋で創業
②2008年、2013年に、それぞれアドバンテッジパートナーズとMBKパートナーのファンドを受け入れる
③2011年、2014年に、それぞれ大阪市淀川区、東京都渋谷区に研修センターを開設
④2019年 「石窯パン工房コメダ 南風原店」オープン
⑤2020年 餡子製造拠点の創業開始
この中から、2つのポイントが見えると睨んでいます。一つは、投資ファンドのコンサルを受けた社員教育の徹底と運営のブラッシュアップ。もう一つは、特徴を生かした商品力の強化です(山パンとオグラ餡)。あながち外れていないでしょう。どの店に行っても行列ができています。
今月のトピックス
SDGs(持続可能な開発目標)ってなに |
税理士 坂部 達夫 一昔前まで、「田んぼ」はその地域のとても大切な財産でした。初夏は緑にいやされ、秋にはたわわに実った稲穂、一面の黄金色の稲わらと赤とんぼとの色の対比がまさしく日本の原風景でした。それが、掘割はコンクリートの用水路にとって代わり、家族やご近所さんの一大イベントである田植えや稲刈りはたった1台のコンバインに取って代わられました。 大勢の人出を要する有機農法による稲作も、農薬や化学肥料を使う慣行農法と大規模化に追われ、今や日本の全耕作面積の4.2%しかないと言われています。 2.地域循環の意味 地域の食べ物は地域で賄う、これが「地産地消」の意味ですが、この用語の背景には「循環・持続可能」の可能性が秘められています。田んぼの稲わらは、積まれて発酵し、リン酸を豊富に含む堆肥となります。また、鶏や牛や豚の糞尿も発酵により、優良な堆肥となり、田んぼ(畑も同様です)に返されます。これらの堆肥は、土中の微生物の力を借りて、稲の重要な栄養素(肥料)となるのです。土の肥沃度が増せば、農薬や化学肥料の減量につながりますし、何より安価なのです。もう少しイメージを膨らませましょう。堆肥は牛や豚の糞だけではありません。地域にあるコンビニやコーヒーチェーン、あるいは給食施設などで廃棄される食品残渣など無駄に消費されていたものにも活用の道が開けるのです。 また、循環農業である有機農法は、助け合いによる人のつながり(昔は秋祭りなどが典型でした)も復活させます。メダカやタガメやヤゴあるいは鎮守の森などの地域の生態系の循環を通して、遊びや観光、あるいは教育の活性化につながり、大人から子供への知恵の伝承、若者が故郷に戻るなどという循環にもつながると考えられます。 3.SDGs(持続可能な開発目標)ってなに (国連本部のウェブページから抜粋) 『持続可能な開発目標(SDGs)とは、すべての人々にとってよりよい、持続可能な未来を築くための青写真です。貧困や不平等、気候変動、環境劣化、平和と公平など、私たちが直面するグローバルな諸課題の解決を目指します。SDGsの目標(大項目は17あります)は、相互に関連しています。誰一人置き去りにしないために、2030年までに各目標・ターゲットを達成することが重要です。』 これが国連本部の提示するSDGsの意義です。2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。ご推察のとおり、冒頭掲げた「田んぼ」の事例は、SDGsが掲げる17の目標のうち「15.陸の豊かさを守ろう」に当たる日本の陸の環境の重要な課題(私は、そう思っています)です。ちなみに、「15.陸の豊かさを守ろう」の副題は以下のようになっています。「陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、並びに生物多様性損失の阻止を図る。」となっています。どうです。「田んぼ」の復活には、この目標達成のための処方箋が凝縮されていると思いませんか? 4.身近なSDGs 17の開発目標のうちの1番目は「1.貧困をなくそう あらゆる場所であらゆる形態の貧困に終止符を打つ」となっています。貧困の定義は様々ですが、最も一般的には「1日1.25ドル未満(日本円で1か月約4千円です)で生活する人たち」の事をいうようです。 2015年現在で全世界80億の人口に対して約1割の8億人の人々が国連でいう貧困層に当たるそうです。この貧困層が広がると飢餓や教育力の低下、犯罪の蔓延など様々な問題につながることは想像に難くありません。このような貧困層を「絶対的な貧困層」というのですが、SDGsでは、「相対的な貧困層」も挙げており、日本でも相対的に富裕層と貧困層の格差が拡がることが危惧されています。 現状は、コロナ禍や風水害により、社会的、経済的な活動が停滞して、先行きが見えない状況が続いています。でも、全人類で掲げたSDGsの17の目標は合理的でとても大切な大きな未来の目標となります。それは、あらゆるビジネスが看過できない目標となり、我々の生活に関わってくることを自覚する必要があります。
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私の部屋 「 胡 蝶 蘭 」
我が家の胡蝶蘭が3年ぶりに大輪の花を咲かせ、2ヶ月以上も私たち家族を楽しませてくれました。 花を咲かせるため、さぞかし管理をしているのではと思っている方もいるのでは・・・とんでもない、不精な私は、花茎が伸びても支柱も立てず自然におまかせの状態で、ほとんど何もしません。ただ、日の当たる出窓に置き、忘れたころに水やりをするぐらいです。あとは我が家の美味しい(?)空気を吸っているからかも・・・・。 長い間花を咲かせていたので、株の栄養分が失われ来年は花が咲くかどうか心配です。 |