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(発行日 2023年12月15日) 編集・発行 株式会社 アサヒ・ビジネスセンター

はじめに

税理士  坂部 達夫


 黄色は不思議な色です。青色と混じると緑色になります。赤色と混じるとオレンジ色になります。緑色を現す絵の具は何種類もあるのですが、山間(あい)の深い緑を表現しようとすると、単色では難しい。水彩画に熟達した人は、パレットに青色の絵の具と黄色の絵の具をおいて、パレットの広い空間に「水」を取り、ササッと筆を湿らせて、青色と黄色の絵の具を適当に混ぜ合わせ、緑色を作り上げていきます。山間(あい)の深い緑には、少し黒(アイボリーブラック)と紫(バイオレット)を混ぜ、深みを出します。この辺りは、熟練の技術なのでしょう。
 黄色は、本当に不思議な色です。青は、プルシャンブルー(紺青)、オーロラブルー(青口白緑)、スカイブルー(白群)、アクアブルー(水白群)と、私が常時使っている絵の具の種類だけでも4種類あるのに、黄色は基本的に1種類パーマネントイエローライト(鮮黄)だけです。「水彩画に黄色だけを単色で使わないほうがいい。」などと聞くと、純粋な黄色は、単独では自然界には存在しないなどと妄想を膨らませてしまいます。


 

今月のトピックス

税理士の仕事について 

税理士法人 坂部綜合会計 代表社員  坂部 啓太   


 この度ご縁を賜り、11月27日より税理士法人坂部綜合会計の代表社員税理士に就任させて頂きました坂部啓太です。誠に微力ではございますが、顧問先の皆様方のご期待に添えるよう精一杯努力して参りますので何卒倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
 
 私が税理士を志したのは、大学在学中でした。水道橋にある資格の専門学校に通い、多い時で1日10時間以上教室に詰めていました。しかし今まで受験勉強などを真剣にやったこともない私ですから本当に要領が悪く、大学卒業後は仕事をしながらの挑戦でもあったため、何年も時間だけが過ぎ情けない思いばかりしていたのを思い出します。今年40歳になりましたが、こうやって税理士として皆様のご支援をさせて頂けていることを本当に嬉しく思います。

 税理士の仕事は、大きく分けて3つあると思っています。まず一つは、決算書や税務申告書の作成です。これは税理士の存在意義に係わることでもあります。税金は私達の生活を守るために必要不可欠なものでありますが、その負担が法の下に公正公平なものとなることに資するために税理士という資格が存在すると考えております。具体的には税金に関する法令が年々複雑になる中で、正しく納税すべきと考えている納税者の方々の適正な申告納税が実現するように努めることと考えております。

 二つ目は、税務上必要な進言を顧問先様へ適時適切に差し上げることです。税務上の有利不利はタイミングを逃してしまっては取り返しがつかないようなこともしばしば起こります。

 税務申告書の作成が既に起きた出来事に対しての業務であるならば、このような進言はまだ起きていない未来に対してするものですから、顧問先様の意思決定に積極的な姿勢で関わっていくことになります。当然のことながら、このような業務は日々顧問先様と密接なコミュニケーションをとっていないと出来るような仕事ではありません。そのため顧問先様を定期的に訪問する巡回監査を私たちは非常に重視しているところです。

 最後に三つ目ですが、税務領域に留まらない経営全般に関わる包括的なサポートも税理士の大切な仕事と考えています。当然のことながら企業経営においては毎日のように大小様々な問題や課題が発生します。資金調達、返済、人の問題、顧客や従業員とのトラブル、事業承継問題など本当に会社の数だけ悩みがあるといってもいいくらいで、日々悩まれている経営者の方も少なくありません。

 このような悩みに顧問税理士としてお応えできるよう弁護士や司法書士、社会保険労務士などの専門家を始めとしたアライアンス関係者の皆様と連携しながら課題にあたっていくことを心がけております。

 税理士としてまだまだ未熟な身でありますが、取り組めば取り組むほどこの仕事の領域の深さや難しさを思い知らされます。そのような中でもご縁を頂いた顧問先の皆様方を、学んだ知識や経験をもってご支援することにやりがいを感じますし、感謝の言葉を頂くときは本当に嬉しいものであります。

 今後も社会の多様化に合わせて税務や経営環境の複雑化はますます進んでいくことと思います。そのような中でも日々研鑽を重ね皆様方に今まで以上に頼りにしていただける税理士法人をスタッフと共に作り上げていきたいと考えています。


私の部屋       「 事務所移転 」

 
 事務所の移転に伴い、長らくそのままになっていた引出しの中身を確認しました。干からびたウェットティッシュやストックしていたレジ袋などを整理したのですが、処分した物の大半は古くなった研修資料です。法改正もあるので今さら見直さないな、と思ったものを一思いに破棄しました。消費税の資料が特に目に付いたのですが、税率が10%に引き上げられた時の資料でした。インボイス制度で忘れていましたが、消費税が10%になってまだ5年程度。随分短い期間でコロコロ変わるのだなと実感しました。
 新しい事務所もインボイス制度もしばらく混乱するでしょうけれど、少しずつ慣れていこうと思います。


 

あとがき
 大谷翔平の移籍先がドジャースに決まった。その契約金額の大きさに驚くしかないが、これだけのものを堂々と背負えるメンタルも大したものだ。ほぼ同じタイミングでウチの事務所も移転したので、大谷に負けないように(勝てるわけないが)新天地で頑張ります!(喜志)


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