セミナー案内SEMINAR
2017年4月実施セミナー
利き酒会 「日本酒のアカデミックな世界 2 」
※ 当セミナーは終了しました。
日時
平成29年4月20日(木) 18:30〜21:00
講師
「仙禽」11代目蔵元
薄井 一樹 氏
セミナー内容
一昨年に実施しました「利き酒会」が大変好評で、再企画を望む声が多かったので、この度、グレードアップして、下記のように開催させていただく運びとなりました。
前回と同様、栃木県さくら市の清酒酒蔵「仙禽」の蔵元を講師にお招きします。彼は、蔵元でありながらソムリエの資格をもち、大変なこだわりを持って日々日本酒造りに励んでいます。その発言は「仙禽は機械工業製品ではなく伝統工芸品である。」「酸は酒と料理の接着剤である。」「日本酒の究極のマリアージュを探求しよう。」など、業界ではユニークな存在で常に注目されています。
日本酒とワインを飲み比べながら、また、お酒に合うお料理を楽しみながら、日本酒のアカデミックな世界をご紹介いたします。興味のある方はお気軽にご参加ください。
<セミナーのポイント>
◆ 日本酒の歴史
◆ ドメーヌの歴史
◆ 日本酒と酸(冷旨系と温旨系)
◆ 世界基準の日本酒
◆ 古くて新しいものづくり
参加費
お一人様 5,000円 (当日現金でお預かりします)
会場
居酒屋 北 酒 場
東京都江戸川区西小岩1−21−23 (JR小岩駅 北口徒歩3分)
(地図)http://kitasakaba.co.jp/access/
お問い合わせ
税理士法人 坂部綜合会計
株式会社アサヒ・ビジネスセンター
担当…坂本
TEL:03(5669)0510
FAX:03(3829)5062
E-mail:abcinfo@abcnetwk.co.jp
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内容ご報告
2017年4月20日(木)、小岩の居酒屋「北酒場」において、利き酒会を開催しました。
以下、簡単に当日の様子を紹介させていただきます。
[利き酒会 日本酒のアカデミックな世界 2]
1.はじめに
会長坂部からの開会挨拶のあと、本日の講師 薄井一樹さんを紹介いたしました。
2.講義
およそ2000年前にも遡る日本酒の歴史から始まり、近代における日本酒の産業化と戦争など、
日本酒にまつわる歴史について説明がありました。
そして株式会社せんきんの生い立ち、大手メーカーへの販売が打ち切られ大打撃を受けたことを転機に、
独立したブランドを構築しながら、こだわりの酒造りへと方向転換していく過程についてお話しがありました。
せんきんの「こだわり」について、いくつか引用させていただきます。
1.ドメーヌ(※)
・原料米の作付を栃木県さくら市内に限定する。
・栃木県さくら市内の水脈を限定する(蔵地下水)。
・使用品種は3種類に限定(オーガニックに取り組む)。
亀ノ尾、山田錦、雄町
・生産者の技術向上
・適した品種の作付
※ ドメーヌとは、区画、領地、領域を表し、もしくは自らブドウ畑を所有し、(畑の賃借も含む)
栽培・醸造・瓶詰めを一貫して行うワイン生産者を言う。
2.酒質コンセプト
・仙禽は、「機械工業品」ではなく「伝統工芸品」である。
・仙禽は、「酸味」と「甘味」を基調として造られる。
・仙禽は、上槽後、澱引き、濾過、加水を一切行わない。
・仙禽は、瓶貯蔵後、瓶火入れによって加熱処理される。
・仙禽は、原酒であることが前提であり、総じてアルコール度数が低い。(12〜16度)
また、「日本酒と酸」については、科学的な視点からお話しがありましたが、
最終的に日本酒をよりおいしくするためには、リンゴ酸と乳酸の組み合わせが重要で、
暑い季節には冷旨系の酸であるリンゴ酸を、
寒い季節には温旨系の酸である乳酸を多くすることでよりおいしく感じるということです。
日本酒における「酸」の役割とは・・・
人間が最も四季を感じることができる成分。酒と料理の接着剤の役割を果たす!
講義の最後に、4種類のお酒を利き酒しました。
3.懇親会
お待ちかねの懇親会は、
株式会社せんきん代表取締役 津村勇様より乾杯のご挨拶をいただきました。
そして歓談の時間です。
さきほど飲み比べをしたお酒をおかわりしながら、歓談に花が咲きました。
北酒場久保田社長より、中締めのご挨拶をいただきました。
(事務局より)
2年前に開催した利き酒会が大変好評で、また是非開催したいという思いから実現した今回の企画ですが、
前回を上回る反響をいただき、途中、締め切らざるを得ないほどのお申込みがございました。
ご参加を検討されていた方には大変申し訳ありませんでした。
講師の薄井一樹さん真人さんから、日本酒そのものについて、そしてせんきんの歴史について説明をお聞きし、
これまでの酒造りの常識を覆すやり方をあえて選択してきたからこそ造り上げられたお酒を味わいました。
皆さま、レジュメにメモを取りながら、熱心に講義を聞かれていたのが印象的でした。
(坂 本)
今後も多種多様なセミナーを開催していく予定です。ぜひ、御参加下さい。